【レビュー】金雀枝荘の殺人・今邑彩 【ミステリー小説】

小説レビュー

評価:★★★★★


金雀枝荘の殺人 (中公文庫 い 74-20)

金雀枝(えにしだ)の花が満開に咲くころ、一年に一度、かれらがこの館を訪ねる。また、あの季節が巡ってきた……。完璧に封印された館で発見された、不条理極まる6人の死。過去にも多くの命を奪った「呪われた館」で繰り広げられる新たなる惨劇、そして戦慄の真相とは? 息をもつかせぬ、恐怖と幻想の本格ミステリー。

引用 amazon

過去の殺人事件の真相を探るべく、集まった人々に降りかかる悲劇

まさに本格ミステリー!
密室、推理合戦、どんでん返し…推理小説好きが大好きな要素が詰まった作品です。
今邑先生の作品は驚きのラストを迎えることが多いですが、この話もまさにその一つ。
しかしそれは突拍子がないということではなく、きちんと張り巡らされた伏線により満足感を得られる驚きなんですよね。
文字を目で追っているのに、色彩が浮かぶような丁寧な描写がとても素晴らしいです。
ある美しい女性に纏わる悲劇をきっかけにして、まるで転がるように連続して起こる事件。是非ご体験ください。

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