【レビュー】噂・荻原浩 【ミステリー小説】

小説レビュー

評価:★★★★★


噂(新潮文庫)

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。

引用:楽天ブックス

ラスト一行の衝撃!でもそれ以外の部分も本当に面白い!

ラスト一行の衝撃でとても有名な作品ですが、全編通して夢中になってしまう、純粋に面白いミステリーです。
無骨な男性刑事と、童顔だけど芯が通った女性刑事のバディが信頼を築き上げていく過程もとっても良かった!
俗に言うイマドキの若者たち、と呼ばれる人たちの描写が細かくて、当時の空気感が伝わってきます。
登場人物たちが生き生きと描かれていて、感情移入もしやすく、とても読みやすい作品でした。
「噂」の恐ろしさに触れてみたい方は、ぜひ一読ください。

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